フライング・ヒューマノイド
1999年3月、メキシコ首都、メキシコシティから北東へ45キロの地点にある、テオティワカン遺跡の「太陽のピラミッド」で行われた春分の日の儀式の際、事件は起こった。
記念すべき儀式に出席した4000千人近くの人々の上空に、どう見ても人型の黒い物体が、パラシュートも何も付けずにゆらゆらと空中を浮遊していたのだ。
驚く人々を後目に、その物体はスカイダイビングをするかのように、地上へ向けて滑空してきた。
しかし、次の瞬間、上空に移動して遠く彼方に飛んで行ってしまったのだという・・・。
この怪奇な事件は、新聞などに報道され「フライング・ヒューマノイド(空飛ぶ人型生物)」として、一躍脚光を浴びた。
以来、世界有数のUFO目撃多発地帯であるメキシコで、数多くのフライング・ヒューマノイド目撃事件が起こることとなる・・・。
主な目撃情報
2000年3月、メキシコシティ在住のアマチュア天文観測家サルバドール・ゲレーロが、フライング・ヒューマノイドのビデオ撮影に成功した。
サルバドールは、「雨が降ってくる少し前のことだった。いつものように空を見上げていると、人の形をした黒いものが浮いている。急いでビデオカメラを取ってきて、ズームにしたレンズでファインダーを覗いてみると、黒いものは確かに手も足もある人の形をしていた。しかもそれはグルグルと宙を舞っていたんだ。しばらくすると、ビルの背後に移動して見えなくなった。」と語る。
次いで10月1日。メキシコシティ空港から飛び立った、商業用定期航空機のパイロットと副操縦士が、飛行機と同じ高度を飛んでいるフライング・ヒューマノイドを目撃している。そして、その背中にはバックパックのようなものが付いて、手と足がはっきり確認できたという。
しかし、そのバックパックには、何らかの噴射装置が付いていたわけでもなく、なぜ空中にいられるのか、パイロット達は不気味に感じたという・・。
さらには、これまで被害報告がないおとなしかったフライングヒューマノイドが、パトカーで巡回中の警官を襲われるという事件が発生した。襲われたのは、メキシコ、グアダルーぺ署の警官レオナルド・サマニエゴである。2004年1月16日午前3時15分すぎ、彼はパトカーの上空からフライングヒューマノイドに襲われたという。特徴は、焦げ茶色の皮膚、まぶたも白目もない大きな黒い目が特徴だったという。
彼が、レオナルド・サマニエゴ。
少々ロナウド似の真面目な好青年といった印象だ。彼が嘘をついているとはあまり思えない。
写真からは疲れている印象を受けることから、疲労による幻覚の可能性も考えられなくはない。たとえそうであれ、この事件がフライング・ヒューマノイドの仕業とは到底思えない。たまたま世間の話題に上がっていたフライング・ヒューマノイド事件にかぶせただけというオチも考えられなくはない。
正体の考察
正体について、様々な考察がなされている。
- 自在に空を飛ぶことができる、特殊能力者
- 地球外生命体
- アメリカ人体実験での、人型飛行生物の創造
全くもって根も歯もない話である・・・。
実は、正体について「地球外生命体」「宇宙人」「アメリカの生物兵器実験」など、それっぽい理由のないものは、オカルト界では苦し紛れの言い訳のようだ・・・。確かにアメリカはそういう危ない事をやっていそうだ。
しかし、仮に生物兵器が創造されたとして、みすみす逃す間抜けでないことも確かである。未確認生物 ≒ アメリカの仕業ではない事を願う。
結局フライング・ヒューマノイドって?
まずはこの映像を御覧ください。
WASPⅡ
映像を見てお分かり頂けるように、人が空を飛んでおります。まさしくフライング・ヒューマノイドではないでしょうか?正体は実はWASPⅡだったというのは可能性として非常に高い気がします。
Jet Pack(ジェット・パック)
これなんかは正真正銘のフライング・ヒューマノイドである。
しかし、フライング・ヒューマノイドというひと括りではあるが、その数は思っているより多い。一概にこれはフライング・ヒューマノイドだと決め付けられない。
フライング・ヒューマノイドは謎が多いがロマンに満ち溢れている。
誰しもが一度は、空を自由に飛びたいと思ったことはあるだろう。フライング・ヒューマノイドは、人間の空を自由に飛びたいという願望から生まれた、幻想の一部なのかも知れない・・。
参考文献 : 未確認動物UMA大全 並木伸一郎 (Gakken)