ムー大陸
今から約1万2000年前。
太平洋中央一帯に東西8000km 南北5000kmにも及ぶ広大な大陸が存在した。
大陸は、「ラ・ムー」という国王が統治する国家があり、首都はヒラニプラ。人口は6400万人にも及んだという。大陸は超古代文明が栄えその技術を活かし、次々と他国を制圧し支配地を拡大する軍事国家でもあった。しかし、、、栄華を極めた大陸は、大地震と津波により一夜にして海の底へ沈んでしまったという・・・。
その大陸こそ、伝説とされている『ムー大陸』である。
伝説の発見
上記の「トロアノ古写本」をフランスの神父が解読したのを、イギリスの元陸軍大佐のジェームズ・チャーチワードが「ムー大陸」と名付けたのが事の始まりであった。
なぜ滅んだのか?
広大な大陸が一夜にして滅んだ理由に様々な説が浮上している。
- 神々の怒りを買い、大洪水により滅んだ。
- ムー大陸の火山が噴火した際に、地下に充満していた火山ガスに引火して爆発し、元々ガスがあった空洞が崩れて滅んだ。
- 小惑星が地球に衝突して大地震と津波により滅んだ。
どれも科学的に証明できず、そもそもムー大陸など存在しなかったという説が一番有力視されている。また、モアイ像で有名なイースター島は、ムー大陸の最南端の島で生き残った人々がモアイ像を造ったという説もある。そしてチャーチワード曰く、旧約聖書の創世記に書かれているノアの箱舟に纏わる大洪水で滅んだ大陸こそムー大陸であると言っている。・・・しかし根拠は無い。
ムーに纏わる胡散臭い話
ムー大陸の存在を提唱したとされるジェームズ・チャーチワードは、大佐と名乗っていたが実は在籍していなかったという、とんでもないホラ吹き野郎である。さらに、解読に使われた「マヤ・アルファベット」といわれる文字がまったく使い物にならなかったと後の調査で判明している。さらには、ムー大陸という名前自体がトロアノ古写本の一対のシンボルが、マヤ・アルファベットの「M」と「U」に似ているから「ムー」。そしてこれは失われた大陸を示していると・・・。そんな高田純二ばりの適当っぷりが、逆に微笑ましい。
存在し得ない大陸
ここまでそのほとんどが根拠の無いムー大陸ではありましたが、「幻の大陸」または「伝説上消えた大陸」と聞いて真っ先に思い浮かぶものはこのムー大陸であるのは確かです。何より未確認生物大陸のモデルとなっているのがこのムー大陸です。今後とも未確認生物をはじめ、世界の謎や不思議について調べていき、面白いものを紹介していけたらと思います。
参考文献 : ウィキペディア フリー百科事典