スカンクエイプ
アメリカ、フロリダ州に棲息する スカンクエイプ。
体長は約2メートルで、体重は推定150キロ以上。直立二足歩行が可能で、体毛は赤または赤褐色。足跡の大きさは長さ35~45センチ。ビッグフットに比べるとより猿人類に近く、オラウータンに似ている。ジョージア、アーカンソー、テネシーの各州でも出現が報告されている。
スカンクエイプの最悪の武器 『強烈な異臭』
スカンクエイプの特徴はなんといっても、強烈な悪臭である。
それは、腐った卵やカビの生えたチーズにヤギの糞を混ぜた臭いなどもいわれまともに目を開けていられないほどの刺激であるという。まさに想像するだけで悍ましい臭いである。性格は凶暴で、オレンジ畑で働いていた季節労働者が、真偽はともかく、スカンクエイプに殺されたという事件が起こっている。
さらに事件現場周辺では、同年の前後、肝臓を食われたシカの死体が多数見つかっていて、これも当時スカンクエイプの仕業とされた。
正体について
オラウータン説
未確認動物学者 ローレン・コールマンの検証で、体毛の色やその形態はオラウータンに似ている。
体長もオラウータンの大きいものは1.5メートル以上あり、動物園などから逃げ出し、野生化したオラウータンではないか、という説が根強い。だが、目撃数の多さや出現地域が各州におよんでいることからしても、すべての目撃報告を逃げたオラウータン説で片付けるのは、かなり無理がある。
その他の仮説
化石霊長類「ギガントピテクス」の生き残りではないかとの説もあるが、身長2.5~3メートルでゴリラのような猿人だったとされているため、大きさも形態も異なる。 また、フロリダ刺州マイアミ在住の人類学者ロバート・カール教授は、次のように主張する。
「ホモ・サピエンスの系統につながる生物で、しかもその新種である可能性が高い」さらに、霊長類の専門家であるエドワード・ラムジー博士も怪物の正体が「新種のサル」であると語る。
猿人系にしろ、猿人類系にしろ、謎の獣人の正体に関しては、「未知の霊長類」という可能性は考えておくべきかもしれない。
参考文献 : 未確認動物UMA大全 並木伸一郎 (Gakken)